寿司屋の店舗内装で失敗しないためのアイデア

寿司屋のような飲食店ではそこで出される料理も非常に重要ですが、顧客を獲得するには店舗内装も疎かにしてはいけません。いつもとは違う非日常的な空間を楽しむために外食をする人も多いので、どのようなお店にしたいのかをしっかりと考えた上で、居心地の良い場所を作れるように計画を立てるべきです。もしまだ具体的なイメージが固まっていなければ、内装デザインについての知識を多少は身に付けてから動き始めた方が良さそうです。

ステレオタイプの認識は捨てて様々なアイデアを取り入れる

　寿司屋と聞くと昔ながらの店舗のイメージしか浮かんでこないことも多いのですが、それでは斬新なアイデアは出てきません。最近では食に対する消費者の関心が高まるにつれて、嗜好やニーズも多様化しています。多様化してくると、それに対応するためにお店もスタイルを広げる必要がありますので、様々な形の店舗が登場しました。昔ながらの寿司屋と言えば家族経営の小規模なお店ですが、それ以外にもグルメ通の人たちが通ってくるような高級店や回転寿司、立ち食いというように、色んな形が確立されて現在に至ります。スタイルが異なると、利用する客層や単価、用意すべきメニューにも当然違いが出ますし、それに合わせて店舗デザインも変えなければなりません。店舗内装ではスタイルを決めなければ、店舗内装も計画を進めることができませんので、まず先に決めてそれに見合ったデザインにすることが大切です。たくさんある形を全て網羅するのは不可能であり、最初に方向性を明確にすることが求められます。　

ショーケースにも工夫をすることが大事

店舗内装ではショーケースに力を入れようと考える人は少ないのですが、お客さんから見ると一番初めに目につく部分であり、活きの良いネタが目のまえにあれば食欲も増して握ってもらうのが楽しみになります。このようなお客さんの視線を意識せずに店舗内装を決めてしまうと、どのように見えているのかを考える機会もなく、せっかくのスペースを有効活用できません。店内でもっとも大きな存在感を発揮するショーケースを利用しない手はありませんので、設置する場所やデザインにはとことんこだわることが重要です。実際にお店に足を踏み入れた時には、ショーケースが印象を大きく左右します。デザインにも様々な種類があり、ステンレス製にするのか木製にするのかでもだいぶ違ってきますし、ガラスの有無でも見え方が異なります。冷却装置には電気だけでなく氷を使用するタイプもあり、実に幅広い選択肢がありますので、店舗のスタイルや外装に合わせながらピッタリのショーケースを選ぶことが大切です。　

コンセプトを店舗内装に反映させる

コンセプトを決めたら、それを店舗内装に反映させることが成功させるためのコツです。よくある失敗として、せっかく最初にコンセプトを決定したのに、詳細を決める段階でそのコンセプトにそぐわないものを選択してしまうケースがあります。複数の候補を並べて見て良いと思うものを選んだとしても、当初話し合って決めたカラーに見合わなければお店にマッチするものではないことが分かりますので、計画倒れにならないようにきちんと選定することが大切です。その都度好みに近いと感じる方を選んでいくと、最終的に全体のバランスを見た時に統一感がない印象を与えてしまうこともあります。統一感を感じられないのは、依頼者が店舗内装に対してのイメージを具体的に持つことができていないためであり、準備不足と言わざるを得ません。統一感のないお店は居心地が悪く感じますし、高級な食材を使っていても高級店のようには見えませんので、統一感を持たせるように組み合わせにも気を配ることが求められます。　

雰囲気づくりに成功すればリピーターも増える

質の良いものを使っているのに、なぜかお客さんが集まらない寿司屋もあります。これは明らかに雰囲気づくりに失敗しているパターンであり、美味しいお寿司が提供されていて味には満足してもらえても、もう一度来たいと思わせることができていません。このような状況を改善するための鍵を握るのが、店舗全体の雰囲気づくりです。細かな部分は意外と見られておらず、お店の持つイメージが強く印象に残ります。お客さんはそのイメージを敏感に感じ取り、無意識のうちに評価しています。集客のためにコンセプトを決めたのなら、そのコンセプトを魅力的に伝えるための店舗内装にしなければなりません。ショーケースを含むカウンター周りだけでなく、店舗全体のイメージに統一感を持たせ、居心地の良い空間を作り上げることが重要です。デザインを決める時に難しさはそのあたりにあり、見た目には最適の選択だと思っていても、実際にはお店のカラーに合わないものを気づかないうちに選んでしまっている可能性があります。　

情報収集不足で認識が古いことも失敗の原因

店舗内装を行うことに決めた後は、通常は情報収集をして役に立ちそうなものがあれば積極的に取り入れます。以前も店舗内装を行ったことがあり携わった経験があると、その頃の意識のまま情報も更新せずに進めてしまうことがあります。しかし、トレンドはどんどん変わりますし、お客さんが求めるスタイルも変化していきますので、勉強不足のまま計画を進めてしまうのはリスクが高すぎて危険です。情報が古いことを気にしておらず、新しいスタイルにも目を向けないというのが、店舗内装でもっともやってはいけないことです。最近ではインターネット上で検索すると、写真付きでアイデアを集めたサイト等も存在します。それらを上手く活用して取り入れたいアイデアを探し出すことができたら、より良い店舗が出来上がるはずです。調べれば調べるほど選択肢は増えていきますが、選ぶのが大変だと思うくらいに集めるのが正解です。　

飲食店を専門に取り扱う業者に依頼

店舗内装を手掛ける業者にも色々なところがありますが、理想的なのは飲食店を専門に取り扱っているところです。過去に手掛けた内装を見せてもらい、そのデザインがコンセプトに合うのなら、満足のいく仕事をしてくれる可能性が高くなります。幅広い業種を手掛けていてスキルやノウハウを持つところもたくさんありますが、飲食店ならではの注意点等は熟知していないかもしれません。そうすると、要望を伝えてもそれを実現するための策を講じることができなかったり、動線を考えた作りになっていなかったりと、想定外の事態も発生しやすくなります。いくつかの条件や要望を決めていれば、飲食店を専門に取り扱う業者と契約した後はそれらを伝えるだけで最適な選択肢を提示してくれます。候補は複数をあげてくれますので、その中からより求める雰囲気に合うものを選ぶだけで詳細を決められるのが大きなメリットです。厨房やショーケース、看板等の設計や施工は、やはり専門の業者の方が慣れていて安心できます。

まとめ

寿司屋の店舗内装では、様々なスタイルがあることを理解して思考やニーズに合ったアイデアを取り入れることが大切です。ショーケースにもこだわり、コンセプトを上手く反映させることも忘れてはいけません。雰囲気づくりに成功すれば自然とリピーターが増えますので、雰囲気づくりにも力を入れましょう。業者に依頼する時には飲食店を専門に取り扱うところの方が安心であり、情報が古い時にはどんどん新しい情報を入手してアイデアを取り入れる努力をします。